世論を作る者たち――報道機関は誰の味方か
戦時中、特別攻撃隊の「死」を戦争遂行の道具として利用した報道機関。その構造は戦後も変わらず、権力と報道の癒着は形を変えて続いています。関行男海軍中佐のご母堂様が「軍神の母」として祭り上げられた経緯を起点に、報道という支配の本質を問い直します。
亡くなられた方々の苦しみにこころを寄せていくうちに、時代の構造や責任の所在を曖昧にすることは不誠実であると考えるに至りました。関行男記念館で、峻烈な表現をあえてそのまま提示しているのは、そのためです。
特定個人への攻撃や賛同を意図したものではありません。読むに耐えなければ、いつでも中断してください。
戦時中、特別攻撃隊の「死」を戦争遂行の道具として利用した報道機関。その構造は戦後も変わらず、権力と報道の癒着は形を変えて続いています。関行男海軍中佐のご母堂様が「軍神の母」として祭り上げられた経緯を起点に、報道という支配の本質を問い直します。
戦時中にご母堂様を「軍神の母」と絶賛した報道機関は、敗戦とともに掌を返し、ご遺族を標的にする世論を形成しました。そしてご母堂様になされた迫害は現代においてもWikipediaを通じて否定され続けています。これは現代人による迫害ではないでしょうか。報道とWikipediaが果たした役割を、証言と論理的検証をもとに記録します。
国家に「軍神」とされた関行男海軍中佐のご母堂様の孤独でいらっしゃったご生涯を辿ります。
あわせて、そのことが図らずもつきつけた「現代人が死者の名をいかに売名に利用し、いかに「生と死の尊厳」を握り潰してきたか」について、学芸員の眼差しで静かに問い直します。