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祈り

直近の戦争が終わり80年が経過しました。節目節目を機に、後世の人間はどんどんと過去の戦争が歴史上のものとなり、いずれは「学校で学ぶ歴史」のうちの一つの項目にすぎないものになることでしょう。しかし、「亡くなった方々の視点」抜きに慰霊も何もあったものではないと思うのです。そして後世の人間の「戦争の扱い」を考察し、いのちの意味を祈りの中で考えます。

軍人さん方兵隊さん方のご遺書
軍人さん方兵隊さん方のご遺書

特別攻撃隊の隊員様方のほか、軍人さん方兵隊さん方が書き遺されたご遺書のうち、わたしの印象に深く残ったものを選んでご紹介します。網羅を目的としたものではありませんが、随時追加していきます。鹿屋の史料館で発行されているご遺書を集めた書物は「魂のさけび」とタイトルがつけられていますが、皆さん方すべて「叫ぶ」ことができたか。検閲官が厳しかったり、上官がメンツ重視だとなかなか本音は書けなかったでしょう。ただただご両親、特にお母さんに心配掛けたくないと敢えて本心を隠して書かれた方々も多いと思うのです。

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